根本大塔

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高野山別格本山 赤不動明王院

近畿三十六不動尊霊場三十五番札所・日本三不動一番札所・壇上伽藍鬼門鎮護の五大堂

明王院へようこそお参りくださいました

海抜千メートル、三千尺の高原に位置する高野山。その山上、東西に六キロ、南北に三キロに渡る広さの盆地が総本山金剛峰寺の境内で、中には百十七ヵ寺の塔中寺院があります。中でも当院は高野山に於ける最も初期の寺院であったと云われ、日本三不動のひとつとして知られる赤不動明王を本尊としてお祭りしています。

本尊の赤不動明王は、いわゆる感得像で、赤い身色の不動明王を二童子と共に描いた画幅です。弘法大師の甥に当たられる方で、後に天台の座主にもなられる智証大師円珍和尚が、修行中に感得した不動明王の姿を、その余りの有り難さに自分の頭を岩に打ち付け、岩絵の具に頭血を混ぜて写しとられたと言われています。

赤不動明王は平安の昔より庶民に尊崇され厚い信仰を集めていたようです。例えば平安・戦国・江戸太平の頃…と高野山への帝・皇族・貴顕紳士の御登山は数多ありますが、明治維新以降、廃仏の嵐の中も不動尊信仰の濤は世に息むこと無く、天皇皇后両陛下をはじめ、各宮家や多くの華族が赤不動明王に礼拝供養されました。海外からも多数ご参拝頂いた様子で、大正時代の「高野山時報」にはスウェーデン皇太子御登山、として以下のような記事が載っています。

「瑞典皇太子グスタフ・アドルフ・オスカー・フレデリック・ウイリアム殿下、同妃ルウーイズ殿下は10月2日午後2時、長谷川和歌山県知事、山縣式部官、瑞典公使、澤村京大教授等随行せられ御登山、(中略)明王院にては赤不動を拝せられ殿下より「非常に貴重なるものだ保存につき最善の努力をせよ」との御言葉があり、密教藝術の偉大なる威力を御感嘆遊ばされた。(『高野山時報』大正15年10月15日 第422号)

このように多くの信仰を集めた赤不動明王ですが、特に有名な挿話としては、後醍醐天皇との深い縁があります。後醍醐帝は、密教への崇信深く、灌頂を授かり加持祈祷を能くしたみかどとしても高名ですが、特に赤不動さまを守り本尊として厚く信仰され、吉野へも御籠の道中を共にされたと伝えられています。その後南朝の終わり頃、戦火に喪われることがあってはいけないと後醍醐帝によって高野山に移されました。爾来今日まで、法燈絶えざる赤不動の寺として世に知られています。

皆さんが高野山に登られる、その機縁は様々だと思います。お大師様を信じて。或いは世界遺産となった御山に興味を覚えて。或いは都会を離れて、涼しい木陰へ一休みに。各地のお不動様を訪ねる巡礼の旅の中で。

日本の総菩提處とも云われる高野山には壮大なスケールがありますが、そのなかでは私ども明王院は小さな一塔中寺院に過ぎません。けれども、ご縁あって高野山に登られました皆さんが、お大師様のご加護のもと、ほっと一息つける、心の洗濯が出来る、そういう森の中の小宇宙でありたいと思います。皆さんにお会い出来るのを楽しみにしています。

明王院住職 隆真 拝

寺院紹介

名称
高野山別格本山(こうやさんべっかくほんざん)明王院(みょうおういん)
通称
赤不動
不動尊について
絹本著色不動明王二童子像一幅(舊国寶、重文)。
所在地
和歌山県伊都郡高野町大字高野山146
郵便番号
648-02
電話番号
0736-56-2106(代)
宗派
高野山真言宗
開山
弘法大師、中興如法上人(にょほうしょうにん)
創建
弘仁7年(816)
詠歌
五大尊 我六大の この身をば 三密具足 なさせ給へよ
行事
毎月28日
護摩供
1月28日より2月3日
節分星祭祈祷会
4月28日
赤不動明王大祭 (午後一時より法要・本尊ご開帳)
特色
高野山の塔頭(たっちゅう)寺院の壱。高野最古の寺院の一つといわれています。  
また境内では自生を含め二百種類以上の茶花や山野草が御覧いただけます。
交通アクセス
徒歩
  • 大阪ナンバより南海高野線極楽橋駅(終点)でケーブルに乗換え、高野山駅下車、大門行バスで、金剛峯寺前又は大塔口下車、歩いて3分〜7分。その他の行先のバスの場合は千手院橋(せんじゅいんばし)下車徒歩10分。
  • JR和歌山線利用の場合は、橋本駅で南海高野線にお乗換えください。
車・団体バス
国道24号線の高野口町から九度山町、高野山道路を経て高野山へ。高野山道路の終点大門を通過、最初の信号を左折、約2分。積雪時にはタイヤチェーン要。積雪時有料道路の通行が禁止される場合があるのでご注意下さい。
休憩宿泊等
宿泊可、団体70人、個人50人、2食付。団体8,500円、個人11000円より。ご予約ください。休憩可、費用志納。お茶室もご利用いただけます。こちらもご予約ください。
拝観
秘仏本尊赤不動明王御開帳 4月28日(但し晴天に限る)。
附近の名所旧跡
奥の院(大師御廟への参道約2kmの墓碑)、大伽藍、総本山金剛峯寺(こんごうぶじ)、霊宝館(宝物館)、徳川霊台、山内百十七ヶ寺の塔頭寺院。
山主
住職「高岡(たかおか)隆真(りゅうしん)」
特産
高野豆腐、胡麻豆腐、高野槙(まき)等。
その他
桜の開花はGWの頃です、新緑の季節は高野山がもっとも美しい時期です。石楠花は5月中旬。6月15日は、大師御誕生を祝う「青葉祭」で賑わいます。夏のろうそく祭りも幻想的です。紅葉は早く、10月中旬から下旬。 冬は樹氷の季節になります。